このブログを読んでいると、
マダム神木咲は口を開けば「捨てろ捨てろ」とウルサイように思われがちですが、
数々の失敗も経験しております。
巷でよくいわれている断捨離は、ただ捨てればいいということではなく、
ヨガの考え方が取り入れられ、精神的要素も含んだいわゆる生活術なのですが、
そうはいってもそこまでストイックに出来ないのが煩悩多き人間でございます。
また、この断捨離ブームに乗っかって、
捨てればいいんでしょ的なノリで
祭りのようにポイポイ捨ててしまって後悔することもしばしば。
私マダム一家が家を建て、新居に引っ越すタイミングに
ちょうど絶賛断捨離ムーブメント中でしたので、
調子こいていろんなものを捨てたんですが・・・。
くしくも2011年3月、
うれしはずかし新居引越し直前に起こった東日本大震災で、
さいたま市内もいろんな影響を受けました。
断捨離で清々しい無我の境地に至った裸一貫なマダム一家をどん底に陥れたのが、
買い占めによる食料不足。
スーパーにカップラーメンすらないという悲劇。
そして生活用品家財道具を捨てに捨てまくった結果、
新居のがらんどうな部屋でのサバイバル生活。
心がだんだん荒んでくるんですよ。
新しく家具家電を買いそろえようとしていた矢先の
流通ストップ&店舗営業停止状態。開いてる店がないよ〜(,, ゚Д゚)
命と家があるだけマシなんですが、
しばらく引越し難民状態で、あのときはさすがにまいりました。
やはりモノがないと人間は心豊かに暮らしてゆけないのだなぁ。
友人に東北への救援物資を頼まれた時も困りました。
だってこっちが欲しいくらいだったもの(´;ω;`)ウッ…
み〜〜〜〜〜んな捨てちゃったし。
断捨離に忘れてはならないのは危機管理の精神ですね。
いざという時のことを想定して、ある程度残しておかないと大変なことになります。
人と助け合うこともできません。
捨てるということは本当に難しいですね。
断捨離も過ぎたるは、
「自分さえ良ければ(スッキリ暮らせば)いい」というエゴが見え隠れしています。
実際ゴミが増えるわけですし。
マダムも整理収納アドバイザーとして、
こんなジレンマを抱えながら日々暮らしているわけです・・・。