サラリーマンからバー経営へ
生産性が最優先される時代を、僕たちは生きています。
タイパ、コスパを考えると効率的ではないけど、ついつい、面倒なことでもやってしまう
コレは仕事なのだろうか、それとも趣味なのか?と。
タイパやコスパを優先せずに、やっていいのだろうか?・・・・と。少しは考えます。
好きだからやっているんだよ、と人は言います。
趣味のようで、仕事のこと。
無駄なようで、意味のあること。
仕事のようで、◯◯◯なこと。
何やらこのはざまに、人それぞれの価値観や生き方が潜んでいる気がします。
榊は工務店です。
家づくりの過程の様々な「はざま」で、物語に出逢います。
ちょっとした会話や間合いから、話し方から、持ち物から、本棚から、お庭に植えている緑たちから・・・・、あらゆるところに物語の入り口は潜んでいます。
そんな中、僕たちは気付くわけです。
家を建てているようで、実は人生の物語の一部を作っているんだと。
榊は来年50周年を迎えます。
この節目の前に、「◯◯◯のようで、◯◯◯なこと」の「はざまにある物語」を伝えようと考え、「榊のウエブマガジン」をスタートさせました。
榊が家づくりの過程(はざま)で出会った人生の物語を綴っていきますので、どうぞ、よろしくお願いします。
さて、#1の物語は「勝俣敏彦さん」の物語(ご本人のエッセイ)「家事を女性から奪い取れ」です。このエッセイは、原文のまま最後に掲載していますので、どうぞお読みくださいね。
勝俣さんのプロフィール
榊住健との関係
勝俣さんと榊は、「さいたま市の自宅マンションリフォーム」と「銀座の勝俣さんのバー」を作った「施主と施工者」の関係で、40年近くのお付き合いになります。
サラリーマンからバー経営へ
勝俣さんは、剛腕営業マン(サラリーマン時代)→年商7000万のバー経営(銀座)→水のコンサルタント→現在は、エッセイストとしてカラフルな人生を楽しいでいる、81歳の紳士。
そして、気が向いた時には自宅でキッチン勝俣をオープンし、なんと24歳年下の彼女もいるとのこと、羨ましい暮らしっぷり。
勝俣さんは、サラリーマン時代の42歳で先輩を超えて営業トップになりましが、突然仕事を辞め、なんと、銀座でバーの経営に乗り出します。奥さまはそのとき、今の収入を入れてくれるならと賛成。
その後はサラリーマン時代のつながりを生かし最盛期の年商7000万円に。しかし、売り上げは徐々に減少して最後は年商2000万円になったそうです。
この間に妻(48歳)を心臓発作で亡くした勝俣さんは、子どもたちのことを考え、10年ほどでバーを閉め、その後はコンサルタントに。
きっかけは営業日報
勝俣さんが、エッセイを書き始めたのは、サラリーマン時代の営業日報がきっかけだったそうです。
日報を書くたびに「どうすればもっと上手に、伝わる文章が書けるのだろう」と思うようになり、一度文章の書き方を学ぶセミナーに通ってみたものの、しっくりこず・・・・。
そんな中で、渡部昇一氏の『知的生活の方法』と、曽野綾子氏の作品に出会い、これらの本を読み進めるうちに、気付けば本を買い集め、読むだけでは飽き足らず、写経のように書き写していたそうです。
これを繰り返すうちに、勝俣さんは少しずつ「自分の言葉でも書いてみたい」という思いが芽生えエッセイを始めるようになったとのこと。
勝俣さんは「最後は人だよ」と仰いました。「人によって悩まされるけど、人によって癒される、だから人から逃げるな」と。
剛腕営業マンからバーの経営、奥さまの死を経て、今を生きている勝俣さんから、「家に金をかけるよりも手をかけるべきだ。
どんなに高価な家に行っても汚れていたら気持ち悪いでしょ、ホテル行って気持ちいって思うのは綺麗だからでしょ!」というメッセージを頂きました。
現在の勝俣さんの住まいは、榊が20年前にリフォームしたマンション。とにかくモノが少なくて、高価な素材や設備などもありません。シンプルで、手入れや掃除が行き届いている住まいでした。
人生は、人との縁によって成り立っているとつくづく思います。人に悩まされることもあれば、反対に人によって癒されることもあります。
喜びも悲しみも、私たちは他者との関係の中(はざま)で経験し、その都度、何かを学びます。
勝俣さんの名刺には「人に尽くし、人に学ぶ」という言葉が書かれています。
以下に、勝俣敏彦さんご本人のエッセイ「家事を女性から奪い取れ」を掲載します。
エッセイ「家事を女性から奪い取れ」
後(のち)の人生
家事を女性から奪い取れ・・・を含む
2022年3月、58年の就労生活を終える。
終えて3年目・・・・波間に揺れる(2024年)。
思い、納得するまでに少々の時間をようしたが・・・・考える処により、人生、2つの捉え方が出来る、そう思うに至る。
- 就労時代の人生
- 続く後(のち)の人生
人はともかく、私は・・・・2つの人生の在り方に、どうしても違いをつけたいのである。
つけるべきである。
人生の全部と言えるほどの時間を、就労に人生に注いできた・・・・58年間。
叩き込んだビジネス社会では鉄則中の鉄則ではあるが、もういいだろう・・・・オサラバしよう。
後(のち)の人生・・・・金銭感覚を研ぎ澄ませる事は大切だが、お金に囚われない事、銭儲けの鬼の精神は不要としよう、邪魔であるとする方がいい。
損か、得か・・・・なんでもかんでも事をお金に密着させてしまう精神。
短い後(のち)の人生・・・・損得勘定の薄い空気で呼吸しよう。
お金の沢山有る人はそれなりに、ない人も相応に・・・・後(のち)の人生を、就労時代とは全く異なった感覚で謳歌する、してみよう。
さて、後(のち)の人生・・・・天才老人梵句楽(ぼんくら)私が目指す事。
コレが見事なほどにお金には無縁・・・・と言うよりお金の外の世界である。
それだけに・・・・、そんな事を目指すのですか!まさに!ガッカリ! 拍子抜け。
私にはコレが実に楽しいのである・・・・実に精神が落ち着くのである、実に気分爽快になるのである。
- (1)1日に3食、1年365日、年間90%以上の食事を手作りする
- (2)水回り箇所・・・・台所、洗面所、風呂場などの徹底した掃除の完遂
- (3)夏場を除く毎月、2〜3組の客人を招き・・・料理を振る舞う、客人の反応を見ながら更に料理に精進
- (4)実践中のプロジェクトの更なる継続
- 1)風邪を引かず、発熱せず、伏せず・・・・40年間継続中を。更に継続
- 2)早朝の柔軟体操(70分)・・・・20年間継続中を、更に継続
- 3)1日12分間のハミガキ・・・・3年間継続中を、更に継続
- 4)毎晩の晩酌・・・・61年間継続中を、更に継続
- (5)綴り方教室の充実(ボケ防止の決め手)
- 1)訓練は白紙を目の前に置く、自在に綴ろうとする、何も進まない・・・・
それでよし、何れ何とかなる
- 2)実行している綴り方教室の充実
- 日々の「はてなブログ」・・・・年明け1月中に5000回体制を目指す
- さいたま市「南区老連だより」エッセイ投稿・・・・継続
- 団地内への投稿エッセイ・・・・継続
- 梵句楽川柳エッセイ・・・・・継続
- 梵句楽「方丈記」・・・・継続
- 1)訓練は白紙を目の前に置く、自在に綴ろうとする、何も進まない・・・・
- (6)綴り方教室の新たな挑戦
- 一般募集エッセイの投稿に挑戦、既に1作品は応募するも結果落選・・・・
それでよし、何れ何とかなる
- 一般募集エッセイの投稿に挑戦、既に1作品は応募するも結果落選・・・・
- ※文章をどんどん書く、文章の山を築く、大山を築く、・・・・それが贅沢
- ※発信は手紙やハガキに徹する、電話やメールより遥かに面倒・・・・それが贅沢
- ※人様をお招きする、料理を振る舞う、その内にきっと美味しくなる・・・それが贅沢
- ※お金でなく掃除の行き届いたホテル並みのスッキリ感のある家にする・・・・それが贅沢
これぞ!後(のち)の人生、為す事が山ほどある、山ほどの贅沢
★食事も、清掃も、洗濯も、何もかも・・・・全部が知的な極み
男よ!そろそろ全部を女性から奪い取ろう
どう考えて、どう行動するかが・・・・後の人生のポイントとなる。
(梵句楽「老に向かっての精神」)
人生81年・・・・人に学び、人に尽くす・・・・我が言葉を結ぶ
人をお金に換え・・・・
「お金に学び、お金に尽くす」にはするな
絶対にするな
人に学び、人に尽くす・・・・その原動力は、
- ①目標を持つ
- ②心と体を健全にする
- ③お酒でそれらを支える
お酒とすること・・・・心と体が健全な証拠である。
以上、ツラツラ述べて屁理屈酒(へりくつ)が・・・・五臓六腑(ごぞうろっぷ)に染みわたる。
それでよし、何れ何とかなる
最後までお読みいただきありがとうございます。
次号をお楽しみ!