“いえ・まちの再生”が日本の各地で話題を呼んでいます。
11月16・17日、リフォーム推進協議会の技術委員として,「大阪の空堀地区」と「尾道」の視察に行って参りました。
まずは「大阪の空堀地区」の全景です。
アーケードの商店街を中心に、細い路地が魚の骨のように左右にめぐらされています。
細い路地には長屋形式の家が密集し、住民自らの改修や,空堀地区の再生を目指す「からほり倶楽部」による再生が行われていました。
「からほり倶楽部」の活動は長屋→店舗としての利用が主体であります。その活動の中心的存在が直木賞で有名な地元の「直木三十五記念館」です。
刻、新幹線で今、朝ドラで注目の尾道市へ向かいました。“坂と寺の街”として、映画等でも紹介され、一度は行ってみたい街です。
しかし、そこには崖、坂、密集、空家等の厳しい現実がありました。
それらの問題に取り組んでいるのが「NPO法人尾道空き家再生プロジェクト」です。
豊田雅子さんを中心に若いボランチアの方々が積極的に活動しています。
彼らが“ガウディーハウス”と名づけている活動基盤の“いえ”はまさしく坂と崖の町の象徴です。
尾道には豊かな暮らしがあります。行商の魚屋さんや、坂の途中のガンコオヤジと言われている甘納豆屋さん!
猫はのんびり朝の散歩、そして、町の人はNHKの朝ドラ<てっぱん>を見逃しません。
朝の散歩の途中、街の魚屋さんに入り込み、テレビを見せていただきました。この尾道で!!
南に面した住宅地は、坂や細い路地等の問題はいっぱいありますが、そこには人間らしい生活の営みにあふれています。
私たちの「埼玉いえ・まち再生会議」も、日本の住宅が現在抱えている問題の本質に真剣に取り組んでまいります。
埼玉・木の家・つくり人:小山