「デザインも、性能も。」
2017年、昨年に続いて今年1年も、この言葉を強く意識して設計に取り組みました。
デザインとは、もちろん表層的なデザインだけではなくて、「暮らし」のデザインということ。
性能を向上させていくときに、どちらを取るかという二者択一ではなく、両立を目指すということです。
今年に入って設計した新築住宅では、性能に関して以下の取り組みが実現しました。
①構造…性能表示計算から、許容応力度計算による構造検討へ →より安全な家へ
②断熱・気密…UA値=0.5(計算値)、C値=0.5(気密測定値)が平均値に →より省エネな家へ
③空調…床下エアコンの採用で、室内全体が均一な温度環境に →より健康で快適な家へ
①については、去年に引き続き構造関係の講習会に何度も参加して、理解を深めていきました。
初期プランの段階で、耐力壁と水平構面の立体イメージが意識できるようになってきました。
②については、UA値は、樹脂サッシの標準採用が大きく影響しています。
C値は現場監督、そして大工さんを始めとした職人さんたちの継続的な努力の結果です。
③については、(②との関連は大きいですが)実際の室温測定で、上下室内間の温度差2℃を実現しています。
床下エアコン1台の連続運転だけで、冬でも室温20~22℃をキープ出来ます。
昨年から今年にかけて、私がメインで設計した住宅は下記ですが、木の家の表情は様々です。
それぞれの敷地とその周辺環境、それぞれの建主さんの想いを形にした、「暮らしのデザイン」を。
現在は新築3軒、リノベ2軒の設計・打合せが進行中です。
今年の成果と反省を、また来年に向けて生かしていきます。
埼玉 木の家 注文住宅 工務店 榊住建
無垢の木と漆喰 + 高性能
「わたしたちの暮らし」 が考えられた、自由な家づくり