「住宅地の景観を乱している。」と裁判になった家があります。結論は「近隣住人の訴えは却下」されました。
その家を見てきました。そして私の意見をご報告いたします。
「漫画家の楳図かずお氏のご自宅」は、吉祥寺の閑静な住宅地にありました。私の第一印象は「気持ちのいい家だな!」ということです。
確かにキバツです。そのキバツさは人から与えられたものではなく、本人の人生観や住居観が鮮明に出ております。従って、ほほえましくもあり好感がもてました。
私たちの周りには、キバツなデザインや窮屈な住居景観があふれています。
無味乾燥なパネル張りの家…こんな住宅があふれている中で、むしろ「楳図邸」は、街並に貢献している、のではないでしょうか?
道路と住まいの空間は自然石や緑にあふれ、玄関周りの客を招き入れる気配り。手入れの行き届いたお庭等、「お住まいを大切にされている」、と感じられます。
「住宅地の景観」て、何でしょうか?どのように取り組むのが正しいのでしょうか?
埼玉・住まい・つくり人:小山