遅ればせながら、私の夏の思い出のご報告です。(8月22日から26日まで、2110km・車の一人旅)
目的は「日本の暮らしと住まい」の確認の旅です。
22日、早朝3時30分に浦和を出て、最初の訪問は“近江八幡”です。
京都市の北“越畑”の農村風景は感激です。
京都市“美山”はわらぶきの里、農作業や暮らしが根付いています。
民家百選の“小林家”にも生活があり、京野菜を栽培しています。
2日目の宿泊先は“伊根の舟屋”です。一度は訪ねてみたいと思っておりました。
漁船が大型化して舟屋に入れません。又、木造舟が舟虫に食害される心配は、舟がFRPになりなくなり、今は舟屋の必要性はありません。
“砺波平野の散居村”は地元の農家に守られ、“相倉集落”は観光地化されています。
“白川郷”の2枚の写真を比べると、道路沿いにアル地域振興センターの建物が景観にそぐわず、これを避けて写真を撮る人が多いのです。皮肉的な現象です。
白川郷のハズレの山の中にとても素敵な家があります。生活があり今回の旅行で一番お気に入りの写真です。
伝統的な街に住むことは大変です。あまり無理せず現代の工法で周囲にマッチしたデザインの住まいもアリではないでしょうか。
川の水を植木にやる“古川の町”。何代も継承する“高山市”の下駄屋さん。夫々の生活があります。(15000円の下駄を思い出に購入!!)
農村の地域活動の草分け的“明宝レディース”も一度は尋ねてみたかったところです。とても美味しいケチャップをお土産にしました。“郡上の町”は水の街です
“妻籠宿”の江戸時代からの(旅籠松代屋)に泊まり、早朝の街を散策しました。
“大妻籠”の民家“藤原家”は住まいの原点のようであり、“馬籠宿”の朝は、ほうきによる掃除から始まります。
“上村・下栗”は山の傾斜地の農耕に支えられている、日本の古里的存在です。
ここを「日本のチロル」と名づけた大学教授。この地域に似つかわない村役場。
どちらもがっかりです。
この山里は、地域の住民、特に高齢者が支えているのです。
中央道で帰路につきました。東京都にも“佐野川”地域というお茶畑と白壁土蔵の素敵な山里がありました。
日本の地方の暮らしや住まい、街並は、まだまだとてもきれいです。都会の雑踏に染まらないことを祈る旅でした。
埼玉・木の家・つくり人:小山