秋の九州旅行に行ってまいりました。
10月17日、熊本空港からレンタカーで高千穂温泉、湯布院経由の大分空港までの2泊3日の旅です。
最初の訪問は熊本城、今まで見てきたお城の中で一番石垣等、古のお城はかくありなん!と思わせる城で見ごたえが有りました。
二期作の稲が実る稲田の中にせり上がる通潤橋は予想を超えた迫力です。
高千穂峡の岩肌は鋭く削られ、絶壁の上には秋が来ていました。高千穂温泉の「四季見」でくつろいだ後見た、高千穂神社の夜神楽は、なんともこっけいで愉快でした。
宿の女将が「明日は快晴、雲海が期待できますよ」とのことで早朝5:30に宿を出て国見が丘に向かいました。夜明けの町の灯や車のライトが、山から下ってくる雲にすべて覆われてしまいました。
6:30、山の中腹から遅い朝日が出てきた時は思わず息を呑みました。
阿蘇山は、白いススキの原に荒々しくその雄姿を見せ、噴火口は生きていました。
「草千里覆い尽くせぬ春霞」母の30年ほど前に当地で詠んだ俳句です。大変懐かしさを覚えました。
九州は神話の国です。それを今回の旅で実感いたしました。羅漢寺も青の洞門も
臼杵の石仏も、みんな神や仏が創り出したものです。その中で里山の秋は、静かに冬へと向かっていました。
今回の九州の旅は大変内容の濃い旅となりました。
埼玉・木の家・つくり人:小山