基礎工事着工の2カ月ほど前、工事担当者は熊本県に飛びました。
阿蘇くまもと空港からレンタカーで1時間半かけて、小国町へ。
県北東部の九州山地に位置する小国町。町域の8割は山林で多くは杉の人工林だそうです。
『阿蘇小国杉の家』は、その名の通り小国町で育った杉を地元で製材・加工して、埼玉県まで運搬して使います!
そのため、こちらで作業を担当いただく方々とのコミュニケーションは欠かせません。
設計監理者・製材事業者・手加工大工・プレカット工場、そして榊住建の5者が一堂に会して2日間の打合せがスタートしました!
小国の森に囲まれた製材所の林場に保管されている杉材にご対面。
この子たち(と言ってもはるか年上ですが)が埼玉に来てくれる日が楽しみです。
今回の計画は樹齢70年以上の大径木の有効活用。10.5cmの厚さにスライスした丸太を柱・壁として、
また床を支える梁としても使用します。もちろん化粧材として見せる事も考えています。
出来る限り原木のままを活かすために丸太により1枚1枚幅の違う材料になります。
プレカットでは対応出来ない部分も多く大工による手加工がメインになります。
これらの材料を建物のどの位置に配置するか、そしてどのように加工するか2日間の限られた時間の中で
ぎゅぎゅっと打合せを行いました。
現地打合せが終わった後もリモート打合せなどを多用しながら上棟まで熊本と埼玉の拠点で作業が進み、
上棟から竣工までずっと気が抜けません!
設計監理:ICADA
材木供給:穴井木材工場(熊本県南小国町)
プレカット加工:肥後木材(熊本県熊本市)
手加工:田代工務店(熊本県小国町)