職人さんの道具:左官コテ

左官(さかん)屋さんて何をする人?
正直、私も建築をするまでは左官(さかん)という言葉を使ったことも聞いたこともなかった気がします。

左官屋さんが使う材料として代表格はやっぱり「しっくい」ですね。
石灰石を高温で焼き水を加えて消石灰になり

粉砕した粉とスサや海藻のり、水を加えて混ぜるとしっくいに…
と材料の話ではなく
左官屋さんの道具の話。

現場で10時のいっぷくの時に左官屋さんの車をみたら、コテ・コテ・コテ・・・
コテの種類と多さにびっくりです。

なので今回はほんの一部ですが左官屋さんの『鏝:コテ』を紹介しいたと思います。

まずはコテといったらコレ

壁や土間など平場の下地や仕上げ用で、大きさや先端の形・コテの硬さ(しなり具合)が大きく違います。
先端が四角いものはコテムラが出にくいとか、コテの模様(パターン)を出したいときは先端が丸ヤツが良いと使い分けていいるようです。

次は出隅(出っ張った角)を仕上げるコテ

現場打合せで『ピン角だと欠けるから面をとるましょう』なんて言われて
『角の面の大きさを10mmくらいでお願いします。』てことになるとコテもそれに合わせて使わなくてはなりません。
もちろん丸のリクエストもあります。

三番めは入隅(引っ込んだ角)を仕上げるコテ

隅も直角だったり丸だったるり、狭いとこには細いコテが必要だったりと本当にサイズが細かい。

その他にブロックや石張りなどの目地を抑えるコテや模様をつくったり造形したりするコテなど、本当にたくさんのコテを持っていました。
車の中はコテだらけ。
中には1.2回しか使っていないものもあるとか...

職人さんの道具にはこだわりがあって、見ていて本当に飽きないし楽しい。
たまの休みの日にホームセンターの道具コーナーにいるお父さんの気持ちわかるな~。

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